• 検索結果がありません。

Creating Document | TeX, LaTeX文書作成ソフト Scientific WorkPlaceWord | ライトストーン

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "Creating Document | TeX, LaTeX文書作成ソフト Scientific WorkPlaceWord | ライトストーン"

Copied!
450
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

with

Scientific WorkPlace

r

and

Scientific Word

r

(2)
(3)

with

Scientific WorkPlace

r

and

Scientific Word

r

Version 5

Susan Bagby

(4)

本書に関する全ての権利はMacKichan Software社に帰属するものとします⃝c 2003. 米国ワシン トン州ベインブリッジアイランドのMacKichan Software社から事前の,書面による承諾を得る 事無く,本書のいかなる箇所であっても,電気的,機械的,カメラ撮影,筆写など,その手段を問わ ず勝手に復元可能な記録媒体に記録したり,それを再利用することは禁じます. 本書の内容は予告 無しに変更される事がありますし,出版者が内容の責任を負うものではありません. 本書で解説す

るソフトウェアは使用許諾書に利用者が同意する場合に限って利用でき,またコピーする事を認め

ます. 許諾書で許可されている媒体以外にコピーを取ることは禁止します. Printed in Japan

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

商標について

Scientific WorkPlaceWord, Scientific Word, Scientific Notebook, EasyMath はMackichan Software社 の 登 録 商 標 で す. EasyMathはScientific WorkPlaceWord, Scientific Word,

Sci-entific Notebook に内蔵されており,ユーザの与えたコマンドやメニュー操作から手書きの場合

と同じように数式を画面上に作成するためのソフトウェアです. また,与えられた演算のコマンド を内蔵の数式処理システム(MapleまたはMuPad)に引き渡し,その計算結果やグラフを画面上 の文書に表示します. MapleはWaterloo Maple社の登録商標です. MuPADはSciFace GmbH の登録商標です. TEX はアメリカ数学会の商標です. TrueTEX はRichard J.Kinch氏の登録商 標です. pdfTEX はH`an Th´ˆe Th`anh氏の登録商標です. Windowsはマイクロソフト社の登 録商標です. MathTypeはDesign Science社の商標です. ImageStream Graphic Filtersおよび ImageStreamはInso Kansas City社の登録商標です.

ImageStream Graphic Filters, Copyright 1991-1999,

Inso Kansas Ciry Corporation All Rights Reserved

その他の商品名は各社の商標です.スペルチェックにはProximity Linguistic Technologyの製品 を利用しています.単語はProximity Linguibase⃝R の商品を使ってチェックしました.

Number Proximity Linguibase Name Publisher of Words Copyright American English Merriam-Webster, Inc. 144,000 1997 British English William Collins Sons & Co. Ltd. 80,000 1997 Catalan Lluis de Yzaguirre i Maura 484,000 1993

Danish IDE a.s 169,000 1990

Dutch Van Dale Lexicografie bv 223,000 1996

Finnish IDE a.s 191,000 1991

French Hachette 288,909 1997

French Canadian Hachette 288,909 1997

German Bertelsmann Lexikon Verlag 500,000 1999 German (Swiss) Bertelsmann Lexikon Verlag 500,000 1999 Italian William Collins Sons & Co. Ltd. 185,000 1997

Norwegian (Bokmal) IDE a.s 150,000 1990

Norwegian (Nynorsk) IDE a.s 145,000 1992

Polish MorphoLogic, Inc. 1997

Portuguese (Brazilian) William Collins Sons & Co. Ltd. 210,000 1990 Portuguese (Continental) William Collins Sons & Co. Ltd. 218,000 1990

Russian Russicon 1997

Spanish William Collins Sons & Co. Ltd. 215,000 1997

(5)

Manuscript Editors: John MacKendrick, George Pearson Compositor: MacKichan Software, Inc.

(6)
(7)

目次

第1章 バージョン5の新機能 1

1.1 各製品の機能 . . . 1

1.2 新機能について. . . 2

1.3 基本機能 . . . 5

1.4 確認事項 . . . 13

1.5 マニュアルの記述に関する取決め . . . 13

1.6 ヘルプ情報の取得 . . . 15

第2章 操作画面の基本操作 19 2.1 メニューについて . . . 20

2.2 ダイアログボックスについて . . . 22

2.3 ツールバーについて . . . 25

2.4 移動の方法 . . . 34

2.5 指定の方法 . . . 38

第3章 文書の基本操作 41 3.1 文書を開く . . . 41

3.2 テキストのインポート . . . 52

3.3 文書の保存 . . . 53

3.4 文書のエクスポート . . . 60

3.5 文書の保護 . . . 65

3.6 文書を閉じる . . . 68

3.7 プログラムを終了する . . . 68

第4章 文字の入力 71 4.1 文字と数式の違い . . . 71

4.2 文字の入力と編集 . . . 72

4.3 フラグメントによる文字入力 . . . 76

4.4 タグによる文章の修飾 . . . 78

第5章 数式の入力 89 5.1 数式と文字の入力 . . . 89

(8)

viii 目次

5.3 数式オブジェクトの入力と編集 . . . 95

5.4 フラグメントを使った数式入力 . . . 115

5.5 自動置換機能による数式入力 . . . 117

5.6 ディスプレイへの数式入力 . . . 119

5.7 数式とタグ . . . 123

第6章 画像と表を利用する 129 6.1 画像の操作 . . . 129

6.2 表の作成 . . . 145

第7章 編集のテクニックとツール 157 7.1 編集操作と便利なテクニック . . . 157

7.2 検索と置換 . . . 164

7.3 スペルチェッカー . . . 168

第8章 プレビューと印刷 175 8.1 2つの文書処理方法 . . . 175

8.2 タイプセッティングを利用しないプレビューと印刷. . . 179

8.3 タイプセッティングを利用したプレビューと印刷 . . . 182

8.4 LATEX とPDFLATEX の操作 . . . 190

8.5 タイプセッティング用のTEX フォーマッタを変更する . . . 194

8.6 タイプセッティングプレビュー及び印刷用のドライバを変更する . . . 196

8.7 国際的なタイプセッティング . . . 199

第9章 文書のフォーマット 203 9.1 文書の出力デザイン . . . 203

9.2 フォーマット機能の詳細 . . . 205

9.3 文書デザインの微調整 . . . 213

9.4 タイプセッティングを利用しない文書のフォーマット . . . 220

9.5 LATEX タイプセッティング用に文書をフォーマットする . . . 242

第10章 タイプセッティング用の文書作成 255 10.1 定義済みフィールドの基礎知識 . . . 256

10.2 フロントマターの作成と編集 . . . 258

10.3 文書を構造化する . . . 264

10.4 バックマターの作成 . . . 276

10.5 大規模な文書の作成 . . . 290

第11章 オンライン用の文書作成 297 11.1 ハイパーテキストリンクの作成 . . . 297

11.2 HTML文書の作成 . . . 301

(9)

11.4 オンライン用に.tex, .rapファイルを利用する . . . 308

第12章 文書の管理 313 12.1 文書情報の管理. . . 313

12.2 Document Managerを利用する. . . 314

12.3 文書の送信 . . . 327

第13章 プログラムのカスタマイズ 329 13.1 操作画面のカスタマイズ . . . 329

13.2 操作画面のカスタマイズ . . . 332

13.3 ファンクションキーとタグの対応を変更する . . . 336

13.4 プログラムデフォルトのカスタマイズ . . . 338

13.5 エクスポート設定のカスタマイズ . . . 350

13.6 タイプセッティング機能のカスタマイズ. . . 355

13.7 数式処理機能のカスタマイズ . . . 358

13.8 初期設定の保存と読込み . . . 365

付録A ツールバーボタンとメニューコマンド 367 付録B キーボードショートカット 377 B.1 TEX コマンドで記号を入力する . . . 389

付録C Version 5のコマンド 401

(10)
(11)

1

バージョン

5

の新機能

Scientific WorkPlace, Scientific Word, Scientific Notebook, Scientific Viewer 5をご購入い

ただき誠にありがとうございます. バージョン5ではタイプセットPDF出力、MathTypeに対応 したリッチテキスト形式(RTF)のインポート(英文)及びエクスポート機能,改良されたHTML およびMathMLエクスポート、などの新機能に加えユーザインターフェースの改良により、操作 性が向上しました.

MacKichan社製品は文字と数学記号を大学ノートに記述する要領で,ごく自然に入力できるプ

ログラムです. さらに,数式処理エンジンによる強力な演算や,高品質なタイプセット印刷,イン ターネットを利用した数式を含む文書へのアクセスも行なえます. 個々の製品は,目的によってい

くつかの機能を組合せたものになっています.本製品は数式を含む技術的な文書及び論文を効率的

に作成するために開発されたプログラムです.

このマニュアルはバージョン5のユーザを対象に記述されたものです. 最初にプログラムの概 要について解説します. 次に文書作成の際に必ず理解しなければならない基本事項と,その応用に ついて,最後にツールバー,コマンド,ショートカットなどのプログラムツールについて順番に説 明します.

1.1

各製品の機能

マニュアル中では4つの製品をそれぞれその頭文字で区別して呼ぶことにします. どれも基本 的には操作が簡単で,サイエンス向けのワープロソフトと位置付けることができます. 文字と数式 は同一画面上に表示され,数式は一般的な記述方法通りに入力することができます.4つの製品はど

れも文書のフォーマットを簡単に作成できるようスタイルとタグという機能を使っています. 各製

(12)

2 第1章 バージョン5の新機能

機能 SWP SW SNB SV

文書作成と印刷 • • •

LATEXによるタイプセッティングとpdfLATEX • •

数式処理とプロット • •

インターネットのブラウズと印刷 • • • •

MathML付きHTML出力 • • •

MathType対応のRTF出力 • • •

イグザムビルダーによるオンラインの • •

数学問題の作成

SWPまたは SWで印刷を行う場合,普通の印刷とLATEX または pdfLATEXを使ったタイプ

セット印刷の2種類の方法があります. タイプセッティングを利用しない普通の印刷の場合,文書

のスタイルは新バージョンで改良されたフォーマット機能を使って簡単に編集できます. 本製品以

外のLATEX システムを利用している共同研究者とも,論文データを自由に交換できるように,ポー タブルLATEX フィルタが用意されています. またLATEXを利用していない共同研究者には、リッ チテキスト形式(RTF)フィルタを利用したり,pdfLATEXを使ってタイプセットPDFファイル を作成し、論文データを配布することも可能です. データを提供する必要がない,試験問題や簡単 な資料などの場合はStyle Editorを利用すると便利です.

SWPとSNB には数式処理および多様な2D/3Dグラフ作成エンジンとしてMuPADのカー

ネルが内蔵されています. 画面上で自由に数式処理を行なえますし,物理単位を付けた数式の計算

や換算も行なえます. 自動計算式を使った演算や電卓からインポートしたデータの計算も行なえま

す. 内蔵のイグザムビルダーはSWP とSNBを使って作成したソースファイルから,設定したア ルゴリズムに従って試験問題を自動的に作成します.

インターネットへの接続が可能な環境ならば,バージョン5で直接インターネットにアクセスで きます. また,論文ファイルをTEXまたはHTML (.htm)形式で保存し,それらをアップロード することができます. 操作方法に関するヘルプ情報はオンラインヘルプを活用してください.

無償で提供されるScientific Viewer を使って,色々な機能を簡単に確認することもできます.

Viewerは製品を使って作成した文書をローカルディスク上,またはインターネット上でブラウズ

し,印刷することができます.

1.2

新機能について

バ ー ジ ョ ン5はWindows 2000, Windows 98, Windows 95, Windows Me, Windows XP, Windows NT4.0に対応しています. バージョン5はライセンスファイルのシステムを採用して

います. プログラムの主要な機能を利用するには,ソフトウェアを登録し,ライセンスファイルを 取得する必要があります. ライセンスファイルに関する詳細はScientific WorkPlace, Scientific Word, Scientific Notebook のGetting Startedマニュアル,または,オンラインヘルプを参照し

(13)

1.2.1

互換性

新たに拡張されたエクスポートフィルタ機能を利用すれば、様々な形式での文書のやり取りや

配布がより容易になります. 第3章“文書の基本操作”および第11章“オンライン用の文書作成” を参照してください.

• リッチテキスト形式(RTF)で文書をエクスポート SWP, SW, SNBで作成した文書

をリッチテキスト形式(RTF)でエクスポートすることができるようになりました。これに よって、TEX を利用していない方とのデータの受け渡しが簡単になります. RTFエクス ポートフィルタはSWP, SW, SNBの文書作成ウィンドウに表示される形式を保持します. 文書内の全ての数式は数式エディタのMathType 3またはMathType 5のオブジェクト として表示されます. エクスポートされたRTFファイルは数式エディタがインストールさ れていなくても、マイクロソフト社のWordで表示させることができます. MathType 3 またはMathType 5がインストールされていれば,数式を編集することができます. エク スポートしたファイルはアウトラインモードで表示することも可能です.

• リッチテキスト形式ファイル内のMatyTypeで作成した数式のインポート バージョ

ン5では英文RTFファイル内のMathTypeで作成した数式をインポートすることができ ます. 数式はLATEXに変換されます.

• 改良されたHTML形式でのエクスポート機能 SWP, SW, SNBで作成した文書を HTMLにエクスポートする際,全ての画像を生成するサブフォルダに格納するようになり

ました. また、バージョン5では表の幅を固定してエクスポートしたり、画面上でのデザ イ ン を カ ス ケ ー デ ィ ン グ ス タ イ ル シ ー ト(.css) フ ァ イ ル で 保 存 で き る よ う に な り ま し た. HTMLフィルタを利用することにより,作成した技術論文をインターネット上で公開した

り, HTML対応アプリケーションのユーザと情報を共有することができます.

• 数 式 をMathML形 式 で エ ク ス ポ ー ト 文 書 をHTML形 式 で エ ク ス ポ ー ト す る 場

合, 数 式 は 画 像 か, ま た は, MathML形 式 で 出 力 で き ま す. す べ て のHTMLブ ラ ウ ザ が MathMLに対応している訳ではありませんので注意してください.

1.2.2

タイプセッティング

バージョン5では新たなタイプセッティング機能および多くの新たなシェルドキュメントが提

供されており,そのいくつかは多言語での利用も想定しています.詳細は第3章“文書の基本操作” と第10章“タイプセッティング用の文書の作成”を参照してください. また、プログラムCDに A Gallery of Document Shells for Scientific WorkPlace and Scientific Wordというタイトルの

サンプルイメージを用意しました. シェルのタイプセッティングがイメージとして収録されていま

すから,これを利用して目的のシェルを決め,文書作成を開始すると効率的です.

• タイプセットPDFファイルの作成 SWPまたはSW で作成した文書を、pdfLATEX

(14)

4 第1章 バージョン5の新機能

にフォントおよび画像をPDFファイル内に貼り付けます.

• 画像を含むファイルを加工するために、pdf TEX を利用 これまでは,画像ファイル

をpdfTEX で処理するのは,多くの場合,複雑な作業が必要であったり,不可能であった りしました. SWPとSW のバージョン5では,タイプセットする前に,画像ファイルを

pdfLATEXで加工可能な形式に変換します.

• PDFファイル内のLATEX クロスリファレンスを保存 hyperref パッケージを文書に

追加している場合,pdfLATEXでタイプセットすれば、SWPとSW文書内のクロスリファ レンスは全て,ハイパーリンクに変換されます. パッケージはハイパーテキスト機能にハイ パーテキストターゲットとリファレンス機能を拡張します. さらに,pdfLATEX は出力され るPDFファイルの目次に完全にリンクし,文書内の全てのページの階層マーカーとサムネ イル画像を含んでいます.

• LATEX ポストスクリプトパッケージの使用 SWPやSWの文書からPDFファイル

を作成する場合,rotating パッケージのような、LATEXパッケージを利用することができ ます.

• 拡張されたタイプセッティングの使用 Scientific WorkPlaceとScientific Wordの新

たなタイプセッティング機能では、タイプセッティングに関するチップやコツ、LATEXパッ ケージに関するより詳細な情報が提供されています. 希望の外観のタイプセットを得るため

に作業中の文書の中からタイプセッティングの調整方法を学ぶことができます.

• 拡張されたシェルギャラリー プログラムCDにA Gallery of Document Shells for Scientific WorkPlace and Scientific Wordというタイトルのサンプルイメージを用意しま

した. シェルのタイプセッティングがイメージとして収録されていますから,これを利用し て目的のシェルを決め,文書作成を開始すると効率的です.

• 多言語文書のためのシェル SWPとSWのバージョン5はTrueTEXと組合わせて利

用することで,多言語タイプセッティングシステムLambdaを利用できます.

1.2.3

数式処理機能

SWP とSNB には強力な数式処理機能が内蔵されています. 数値演算の文法を理解すること

なく、メニュー操作のみで組込み数式処理機能を利用する方法については、Doing Mathematics with Scientific WorkPlace and Scientific Notebookをご参照ください.

• MuPADによる数値演算 SWPとSNBではMuPADの数値演算エンジンを使って,

文書内の数式を処理します.

• RTFファイル内の数式をMathTypeで演算 MathTypeの数式を含む英文リッチテ

キスト形式(RTF)ファイルを開くと,プログラムは自動的に数式をLATEXに変換します. SWP とSNBで開いた場合は,他のSWP またはSNB文書内の数式同様、数値演算を行

うことができます.

• 改良されたイグザムビルダ バージョン5のイグザムビルダはMuPADに完全対応し

(15)

ルダオブジェクトはバージョン5で問題なく動作します.

1.3

基本機能

バージョン5では旧バージョンの重要な機能である論理デザインと文書デザインの分離,数式と 文字の自然な入力と編集機能,SWPとSNBにおける数式処理機能,複雑な構成の文書作成,高品 質な文書出力,これらの機能を強化するための機能が追加されました.

1.3.1

論理デザインによる文書作成

SWP, SW, SNBの最大の特徴は文書の内容である論理デザインと,印刷出力などのビジュアル

デザインの作成を個別に行なえることです. 考えをまとめ,それを文字や数式として入力する事を 論理デザインと呼びます. ビジュアルデザインは機械的な作業で,文章の画面や印刷出力時の体裁 を読みやすく,美しく整えることです.

このプログラムでは創造力を必要とする論理デザインと,機械的作業であるビジュアルデザイン

を完全に分離しました.論理デザインに集中する環境を提供することで研究者はビジュアルデザイ

ンの作成という負荷から解放され,論文作成の生産性を向上させることができます. つまり,フォ ントの選択,空白,文字の強調など,見栄えの良い論文を作成するための作業はすべて自動化され, その分,研究者は論文の内容に専念できます. ビジュアルデザインは所謂,画面や印刷物の体裁を 整えるワープロ作業です. ビジュアルデザインの作業は一般的に”What You See Is What You Get”の頭文字を取ってWYSIWYGと呼ばれています.

論理デザインとビジュアルデザインの違いを理解する事は論文作成において大変重要です. 特

に,ワープロソフトしか使った経験のないユーザはしっかりと理解してください.

文章の見栄え,つまりフォーマットの作成方法がワープロソフトとは大きく異なります. ワープ ロソフトでは最初に目的の文字列を選択し,フォント,フォントサイズ,タイプフェースなどのコ マンドを選択したり,左右,中央などの行揃えを実行します. 普通,タイトルや数式なども中央揃え のコマンドで位置を決めます.

論理システムではこのように個々の文字に対してコマンドを実行して配置を決めるのではなく,

論理構造をコントロールするコマンドを利用します. 例えば,位置揃えのコマンドを実行する代り に,対象となる文字や数式に位置揃えのタグを付けます. そして,タイトルや数式の位置揃えの具 体的な形式をタグのプロパティによって決定します.

SNB の場合,タグプロパティはスタイルによって決ります. スタイルとは画面上に文章を表示

する方法を定義したコマンドの集まりです. この場合の画面表示はLATEX によるタイプセッティ ングを利用しません. 一方,SWP とSW ではタグプロパティには上記のスタイル情報とLATEX タイプセッティングを行なうための仕様を定義するコマンドの集まりであるタイプセッティング

仕様の情報が含まれます.

ビジュアルデザインと論理デザインのもう一つの大きな違いは改ページの処理です. ワープロ

ソフトの場合,改ページは印刷出力によって決ります. 文章の内容を画面上で確認する場合はスク

ロールバーを使います. 画面とプリンタの表示範囲が異なりますので必然的にこのように操作する

(16)

6 第1章 バージョン5の新機能

考えるので表示や印刷の時に必要な改ページという考えは必要ないのです.プログラムの操作画面

はスクリーンの大きさに応じて自動的に調整されます. 文書のプレビューを表示すると改ページを

示す点線が画面に表示されます.

論理デザインの世界では改ページの考えは確かに重要ではありませんが,この製品ではそれを全 く無視するものではありません. 普通の印刷の場合でも,文書がなるべく読みやすく,表示,印刷さ れるように設計されています. 3.5以上のバージョンではプレビューと印刷に2つのモードが用意 されています. 高品質なタイプセット出力用にはLATEXおよびpdfLATEXによるコンパイル,プ レビュー,印刷の機能があり,出力品質にこだわらない場合はタイプセッティングを利用しない普 通のプレビューと印刷の機能があります.

論理デザインとビジュアルデザインを分離した結果,オンライン用の文章作成と高品質な印刷出 力の作成が可能になりました. 研究者は論理デザインの作成に集中でき,プログラムが高品質な出 力を作成します.

1.3.2

操作性に優れたユーザインタフェース

• 分かりやすい操作画面 目的のコマンドをメニュー,ツールバー,ボタン,ポップアッ

プリストから選択します. コマンド名のあとに点線の付いたコマンドを選択すると,引き続 きダイアログボックスが表示されます. キーボードやマウスを使って直接コマンドを選択, または,入力することもできます. ドラッグ&ドロップ,スピードスクロール,ツールバー を使ってスムーズに編集操作を行えます. 汎用的なキーボードショートカットも利用できま す. 例えば,ctrl+xで選択範囲をクリップボードに貼り付けたり,シフトキーを使って選 択範囲を連続的に広げることもできます. キーボードショートカットの詳細はウィンドウズ の解説書を参照してください.

• 操作画面のカスタマイズ ツールバーは自分の好きな場所に移動できます. 不要なツー

ルバーを画面から消去したり,記号パネルを表示させておくこともできます. プログラムは ツールバーやパネルの表示状態を記憶しますから,起動の度に調整する必要はありません. プログラムにおけるマウスボタンの機能,起動時のファイル選択,画像の配置とサイズ,自

動保存などの設定項目はユーザ設定ダイアログで自由に設定できます.

• 便 利 な キ ー ボ ー ド シ ョ ー ト カ ッ ト 基 本 的 な 操 作 や,記 号 や 文 字, 一 般 的 な 数 式 オ ブ

ジェクトの入力はキーボードショートカットを使って素早く行なえます. これに慣れれば, 普通のマスウ操作に比べ,各段に速く数式を入力できます.

• ツールバーで簡単にアクセス 他の文書へジャンプする場合はリンクツールバーや履

歴ツールバーを利用します.同一文書内で目的の箇所を画面表示する場合はナビツールバー を利用します.

• 複数のウィンドウを同時に開く 複数の文書を同時に開いたり,同一文書の異なる箇所

を別々のウィンドウに表示できます. 一つの文章内で実行した編集内容は,即座に他のウィ ンドウの文書に反映されます.

• 数式のイタリック体表示 TrueTypeアウトラインフォントを使って数式を表示しま

(17)

• オンラインヘルプ 文書作成と数式処理の実行に関してはオンラインヘルプに豊富な

情報が用意されています. 必要な情報は検索機能を使って探します. 重要な機能に関しては, それらの習得を助ける目的でオンラインヘルプにチュートリアルを用意しました. プログラ ム本体のオンラインヘルプに加え, Style Editor,イグザムビルダー, Document Manager にもオンラインヘルプが用意されています.

• 印刷文書の拡大 タイプセットを使わずに印刷する際には印刷文書の拡大率の設定が可

能です.この機能によって、会議や授業で利用するためのOHPシートなどの作成が容易に なりました.

• クイックロードで文書を素早く開く プログラムのクイックロード機能を改良し, 文

書のロード作業を高速化しました. 特に,大きな容量を持つオンライン文書を開く時に有効 です.

1.3.3

文字と数式の自然な入力

• 文字と数式を同じ文中に入力する プログラムでは文字モードの情報を黒,数式モード

の数式を赤で表示します. 標準ツールバーにある数式/文字の切替ボタンを見れば,カーソ ル位置の入力モードを判別できます.

入力位置は文字モード.

入力位置は数式モード.

文字モードを変更しない限り,入力した情報はすべて文字として理解されます. 入力モード の切替はマウスやキーボードを使って簡単に行なえます.

• 数式オブジェクト用テンプレート 分数,ルート,カッコ,行列などの入力用にテンプ

レートが用意されています. 例えば,分数を入力する場合,プログラムはカーソルの位置に 次のテンプレートを挿入します.

カーソルを小さな入力ボックスに自動的に移動しますので,ここに目的の値や式を入力しま す. 数式記号や数式文字など,メニューやボタン,キーボードショートカットなどを使って 入力することもできます.

• 自動置換機能 頻繁に利用する数式は自動置換機能を使って素早く入力できます. 入力

モードを数式モードにして,置換用に定義した数式文字を入力します. プログラムはその文 字を,対応した式で瞬時に置換します. 自動置換モードは自由に停止できます.

• アメリカ数学会の記号セット AMSフォントとして用意されているすべての記号を

利用できます. プログラムは画面表示,印刷の両方でAMSフォントをすべてサポートして います.

• 複数行のディスプレイ表示 複数行のディスプレイ表示を作成でき,目的の行に参照用

(18)

8 第1章 バージョン5の新機能

1.3.4 SWP

SNB

文書における数式処理

• MuPADの利用 SWPまたはSNBプログラムウィンドウから直接,数値演算を実行

できます. 文書単位で演算を実行する領域が確保できます.

• 演算の実行 計算コマンドにより数式の演算を実行できます. 基本的な算術演算から,

微積分,線形代数などの計算を行なえます.

• 豊富な数式処理機能 数式処理メニューには数式を解くための機能が豊富に用意されて

います. 線形方程式の系,微分方程式,カーブフィット,数式のプロット,置換計算,代数計 算,デファード計算,添え字を使った変数の利用など,様々な機能が用意されています.

• 部分計算数式の一部を選択し,目的の演算を実行します. こうすると,選択箇所だけの演算

が実行されます. この時,ctrlキーを押していれば,選択箇所を計算結果で置換できます.

• ダイナミック計算を実現する自由計算式 SWP とSNB には数式中で演算を効率的に

行なうための自由計算式の機能が用意されています. 自由計算式を使った数式は,その代数 値を変更するだけでダイナミックに数式を再計算し,計算結果を自動更新します.

• 物理単位の付いた式を計算する 物理単位の付いた数式を計算できます. フィート,メー

ター,キログラム,秒など単位を認識した上で換算などを行ない,計算を実行します.

• 電卓のデータを利用する Casio, Texas Instruments, Hewlett Packard社などの電卓

からインポートしたリスト,行列,数式,数値データをそのまま数式処理に利用できます. 文 書にインポートしたデータはSWPやSNB の一般的なデータとして数式処理に利用でき ます.

• 画像ファイルの作成 2Dプロットや3Dプロットサブメニューに用意されたコマンド

を使って,直角座標などの座標軸で2次元や3次元のプロットを描画できます. プロット ツールを利用すれば,プロットの拡大,移動, 3次元での回転なども行えます. 新たな関数を プロットにドラッグ&ドロップすれば,自動的にグラフとして追加されます. プロットプロ パティを使って,色,線の太さ,軸範囲やプロット範囲を編集します.

• 行列の作成と操作 行列要素の作成コマンドでサンプルの行列を作成します. 行列の和,

積,累乗計算なども普通の演算と同じように計算できます. 行列サブメニューには行列に関 する様々な計算機能が用意されています.

• 関数名による演算 関数名として定義した文字を使って演算を行なえます. 汎用的な関

数名を定義し,微分の法則を記述したり,異なる関数の定義に利用することもできます.

• ユーザ定義関数の利用 外部関数の定義ダイアログを使って, MapleやMuPADなど

でユーザが定義した関数や,数式処理エンジンの標準的なライブラリにアクセスできます. また,この機能を使ってユーザ独自の関数を新たに作り出すことも可能です.

• オンラインテストの作成 SWP とSNBでテスト問題のソースファイルを作成し,そ

(19)

きますので,生徒は即座に採点結果と正解を知ることができます.

1.3.5

互換性

• HTML形 式 で の エ ク ス ポ ー ト 新 し く 追 加 さ れ たHTMLフ ィ ル タ に よ り 文 書 を HTML形式でエクスポートできます. HTMLフィルタを利用することにより,作成した技

術論文をインターネット上で公開したり, HTML対応アプリケーションのユーザと情報を 共有できます. HTMLフィルタは画面上でのデザインをカスケーディングスタイルシート (.css)ファイルで保存し,数式を画像として保存します. HTML形式での保存に際しては,

その出力設定をカスタマイズできます.

• オンライン文書の作成 インターネットにアクセス可能であれば,ウェッブ上のSWP,

SW, SNBで作成した文書を開くことができます. また,汎用的なインターネット対応ファ

イルを開くには通常使用しているブラウザを起動します. オンライン文書をローカルに保存 すれば,自分専用のドキュメントとしてその情報を利用でき,また,文書内に含まれる数式 を計算することも可能です.

• 数 式 をMathML形 式 で エ ク ス ポ ー ト 文 書 をHTML形 式 で エ ク ス ポ ー ト す る 場

合, 数 式 は 画 像 か, ま た は, MathML形 式 で 出 力 で き ま す. す べ て のHTMLブ ラ ウ ザ が MathMLに対応している訳ではありませんので注意してください.

• 選択範囲をより正確にコピー 画面上で選択した範囲の情報を他のアプリケーション

により正確にコピーできるようになりました. 従来の内部フォーマット対応のコピーだけで なく,ユニコードフィルタを用意しましたので,多言語の文字情報を正確に他のアプリケー ションにコピーできます. 新たに用意したフォーマットにより,他のアプリケーションとの 互換性が向上しました.

• 情報を画像としてコピー 文書内の情報を画像としてコピーしたり,ファイルとしてエ

クスポートする場合に,元情報の表示方法を細かく設定できるようになりました. 操作画面 上の表示方法とは別に,拡大率,ページおよび節の背景,灰色ボックスの表示方法などにつ いてコピーやエクスポート用の設定を行えます.

• 英文RTFファイルの読込み RTFのファイルを読み込むために最新のrtf2latex2e

コンバータを採用しました. 従来のコンバータに比べ変換精度が向上しています.

1.3.6

高品質なタイプセット出力

SWP とSWにはLATEX によるタイプセッティングを利用する出力と,それを利用しない2通

りの出力方法があります. 出力方法が異なりますから,当然,それらの出力結果も異なります. 出 力方法の違いを理解する事はとても大切です. 詳細は第9章“文書のフォーマット”および第10 章“タイプセッティング用の文書作成”を参照してください.

• タイプセッティングの有無による出力の違い SWP とSW にはLATEX タイプセッ

(20)

10 第1章 バージョン5の新機能

トメニューにコンパイル,プレビュー,印刷のコマンドが用意されています. 高品質な出力 が不要であったり,参照などの文書要素を自動作成する必要がない場合はファイルメニュー か ら プ レ ビ ュ ー, ま た は, 印 刷コ マ ン ド を 選 択 し ま す. プ ロ グ ラ ム は フ ァ イ ルメ ニ ュ ー の ページ設定の情報に従って,文書を画面と同じ品質で出力します. しかし,プログラムは出 力の方法に関係なくLATEX 形式で文書を保存します.

• タイプセット出力の自動作成 SWP とSW はLATEXを使ってタイプセット出力を

作成します. LATEXはLeslie Lamport氏のマクロによって機能拡張されたTEX で,目次 や文献目録の作成機能が用意されています. TEX はDonald Knuth氏によって開発された

数学文書用のタイプセッティングプログラムです. タイプセッティングを実行するとハイ

フネーション,カーニング,リーガチャなどの文章処理を実行します. タイプセッティング は文書の体裁を整える文書処理だけでなく,脚注,マージンノート,目次,索引なども自動作 成します. タイプセッティングはこれらの処理を自動的に行いますので,ユーザはTEX や LATEX のコマンドについて学習する必要はありません.

• 適切なシェルを選択する テンプレートであるシェルが,書籍,論文,レポートなど各

分野別に用意されています. 各シェルで提供されているタイプセットのサンプルを確認す

るには、プログラムCDに格納されているA Gallery of Document Shells for Scientific WorkPlace and Scientific Wordを参照してください. シェルファイルにはビジュアルデザ

インを左右するタイプセッティング仕様が予め設定されていますので,文書の内容に集中す ることができます.

• タイプセッティングに関するマニュアル タイプセット出力を目的のデザインに変更す

るには,タイプセッティングの仕様を理解する必要があります.SWPとSWにはLATEXタ イプセッティングの技術的な内容に関して説明したTypesetting Documents in Scientific WorkPlace and Scientific Wordというマニュアルが提供されています. このマニュアル

を参照してデザインを編集してください.

• Style Editorに よ る オ リ ジ ナ ル タ イ プ セ ッ テ ィ ン グ 仕 様 の 作 成 Style Editorなら

フォント,節などのタイプセッティング仕様を簡単に設定できます. 設定したタイプセッ ティング仕様に基づく出力をStyle Editorからプレビューできます.

• 文書フォーマットを簡単に変更する タグの表示ダイアログを使って操作画面上の行

間,フォントサイズ,位置揃えなどの文章表示方法を簡単に変更できます. ただし,タグの操

作でタイプセット出力を変更する事はできません. タグの表示ダイアログで変更できるプ

ロパティは拡張子.cstのファイルに保存されます. このファイルはファイルメニューのプレ ビューや印刷コマンドに結合しています. SWP とSWによるタイプセッティングには一 切影響しません.

• 最新のTEXnology TEX とLATEX には多彩なスケーラブルフォントが用意されて

い ま す. プ ロ グ ラ ム はNew Font Selection Schemeを サ ポ ー ト し て い ま す. 内 蔵 の プ レ ビューワTrueTEXはTrueTypeフォントを使って画面表示を行ない,多様な画像形式をサ ポートしていますので,どのようなウィンドウズデバイスにも出力できます. SWP および SW では最新のTEX, Omega, BibTEX, MakeIndex,そしてその他の TEX ツールに対応

(21)

• AMS-LATEX 文 書 の 作 成 AMS-LATEX の シ ェ ル を 選 択 す る だ け で, AMS-LATEX

フォーマットのファイルを作成できます.

• REVTEX文書の作成 物理学分野向けのLATEX マクロパッケージが用意されてい

ます. 数種類のREVTEX フォーマットのサンプルシェルが予め用意されています.

• 改良されたフォント プログラムはユニコードと拡張ユニコードTrueTypeフォント

を使って文書の表示を行ないます.タイプセッティングを利用しない数式の表示には独自の tci1から4までのフォントと, 2組の新しいTimesフォントパッケージtimesとmathtime

を利用します. mathtime フォントパッケージにはtimesの数式セットが含まれています. 2つのパッケージともタイプセット時にTimesによるリーガチャと改良されたカーニング

機能をサポートしており,今日の主流であるPostScript New Font Selection Scheme for LATEX を利用しています.これらのパッケージを採用することにより,優れた出力を得られ

るだけでなく,文書のポータビリティが旧バージョンに比べ一層向上します.

• プレビューワの選択 タイプセット出力の状態になったら,タイプセットプレビューを

実行して出力を事前に画面上で確認します. プレビューを行なわず,文書のコンパイルだけ を行なうことも可能です. プレビューワとして他のTEX システムを既に利用している場合 は,それを利用することも可能です.

1.3.7

複雑な文書も簡単に作成

• タグによるフォーマット リスト,セクション名,定理などの文書構造を指定する場合

や,単語を強調する場合にタグを利用します. すべての節はタグと結合しており,それが見 出し,または,本文の一部であるかを判別しています. 数式演算を試行錯誤する場合は数式 体タグ,または, Body Mathタグを利用します.

• 大規模な文書の作成 SWP やSW では大規模な文書は,いくつかのサブ文書を連結

して作成します. マスター文書をタイプセッティング印刷すると,タイプセッティングの仕 様情報に従ってフロントマターとバックマター,および,サブ文書間のリファレンスを作成 します.

• ファイル管理とファイル編集機能 すべての文書に対して個別に表示設定を管理し,初

期設定ファイルの保存と読込みが可能です.プログラムの起動時に読込み専用ファイルを意 図的に表示することもできます.コンテキストメニューは選択したオブジェクトに対応して 画面に表示されます. スペースバーやenterキー,tabキーのスペース間隔を編集できま す. ステータスバーにはリンクオブジェクトのリンク情報が表示されます. これらの機能を 使って編集作業を効率的に行えます.

• ハイパーテキストリンクによるダイナミック文書の作成 オンライン文書ではリンク

機能を使って別の文書,節,セクション,任意のオブジェクトにジャンプすることができ,そ の履歴を記録できます. リンクの作成にはマーカーのドロップダウンリストを使うと便利で す. 文書リンクは論理デザインに基づいて異なる文書をリンクするもので,ハイパーテキス トリンクのように個別の文字に対してリンクを作成する事はありません.

• オンライン文書の画面にノートを表示する オンライン文書にポップアップノートを

(22)

12 第1章 バージョン5の新機能

ことができます.

• インターネット用のLATEX ファイルを作成する インターネットへのアクセスが可

能な場合, 3.0以上のバージョンであればウェブ上の.texファイルを開くことができます. 拡張子が.tex以外の場合はデフォルトのウェブブラウザを自動的に起動します. ウェブブ ラウザの場合と同じように, ウェブ上の.texファイルをローカルディスクに保存すれば, それを自由に編集できます. つまり,そこに含まれる数式の演算やプロットを行えます.

• 他の文書をインポートする 他の文書の本文をインポートする機能があります. テキ

ストのインポートコマンドを利用すると,タイプセッティング仕様,スタイル,フロントマ ターを除く論理デザインと本文を画面上の文書にインポートします.

• 画像ファイルを利用する 一般の画像作成ソフトウェアで作成した画像ファイルを文

書 に イ ン ポ ー ト で き ま す. TIFF, PICT, CGM, EPS, WMF, BMP, DIB, CDR, JPG, GIF などの画像ファイルを文中で利用できます.

• プログラムコードの表示 プログラムコードやコンピュータへの入力を示すコマンド

を論文に記述する場合は,verbatim環境を利用します.

• 文字と数式の画面イメージから画像ファイルを作成 操作画面上の文字や数式から画

像ファイルを作成し,これをインターネットや他のアプリケーションで利用できます. 操作 画面上で選択した部分はウィンドウズメタファイル形式でクリップボードに画像としてコ

ピーされます. それ以外にも,単独の画像ファイルとして汎用的な画像形式でファイル保存 することもできます.

• 索引と文献目録も簡単に作成 SWPとSW ではステップに沿って操作すれば,索引

や文献目録などのバックマターを簡単に作成できます. 文献目録の作成には直接書き込む方 法と, BibTEXを使う2通りの方法があります.

• タ イ プ セ ッ ト に よ る ク ロ ス リ フ ァ ン レ ス の 自 動 作 成 SWP と SW の 文 書 で セ ク

シ ョ ン 名,ペ ー ジ 番 号,挿 入 し た マ ー カ ー な ど へ の ク ロ ス リ フ ァ レ ン ス はLATEX ま た は

pdfLATEXによるタイプセッティングの実行時に自動的に処理されます.

• ポータブルLATEXファイルの作成 ポータブルLATEX フィルタは他のLATEX シス

テムを利用している共同研究者に文書を渡す時に利用するフィルタです.ポータブルLATEX 形式でファイルを保存すると,プログラムはコマンド\input{tcilatex} をファイルから 削除します. そしてamsmath やgraphicx といった汎用的LATEX パッケージを利用する 形に文書を書換えます. これらの汎用パッケージは一般的なLATEX システムには必ず含ま れています.

• ヨーロッパ言語を利用する プログラムは複数のヨーロッパ言語のフォントとハイフ

(23)

1.4

確認事項

プログラムをインストールする前に,利用するハードウェアの仕様とプログラムの稼動条件を

次の表で確認してください. 追加情報とインストール方法の解説は別冊のGetting Started with Scientific WorkPlace, Scientific Word, and Scientific Notebookに記載されています.

稼動条件 SWP, SW SNB SV

ディスク容量 70–250 MB* 15–150 MB* 5–25 MB*

Windows XP, 2000 • • •

Windows 95, 98, Me, NT,**

CD-ROMドライブ • •

*ハードディスクとインストールオプションによって異なります

**Windows Me, 98, 95は多言語対応である必要があります

1.5

マニュアルの記述に関する取決め

マニュアルの中で利用する独特の用語について紹介します. ウィンドウズの基本法的な用語につ いては,ここでは説明しません. ウィンドウズに関して不明の単語や用語がある場合はウィンドウ ズの解説書を参照してください.このマニュアルで使う専門的な用語だけを解説します.

1.5.1

一般的な事柄

• ファイルをタイプセットするという記述は文書をLATEX またはpdfLATEX で処理するこ

とを意味します.

• 指定はプログラムを実行するためにコマンドを指定すること意味します. ウィンドウズア

プリケーションの場合,ユーザはマウスまたはキーボードでコマンドを指定します. コマン ドはメニューに表示されていたり,ダイアログボックス上のボタンになっています. 例えば, “ファイルメニューから開くを指定”という指示の場合,初めにファイルメニューを選択し,

それから開くコマンドを指定します.“OKを指定”という指示の場合は,マウスでOKボタ ンをクリックするか, キーボードのタブキーでOKボタンまで移動し, Enterキーを押し ます.

• 選択は次の操作によって何らかの効果を加えたい場所を反転表示させたり,ダイアログボッ

クスやリストの特定のオプションを反転表示させることを意味します.

• チェックとはダイアログボックスのオプションを選択することです..

1.5.2

キーボードに関する取決め

ウィンドウズの標準的な用語をそのまま利用します.

(24)

14 第1章 バージョン5の新機能

ます.

• 2つのキー名の間にプラス記号(+)がある場合は最初のキーを押した状態で次のキーを押

します. たとえば,ctrl+gはctrlキーを押した状態で g を押し,そして両方離します.

• ctrl +のあとに, ある単語が続いている場合は,ctrlキーを押した状態でその単語を

タイプします. そして両方とも離します. もし,単語が大文字の場合は,その通りに大文字 でタイプします.

1.5.3

マウスに関する取決め

プログラムのマウスポインタを次に示します.

ポインタ 状態

文字列の中にある時

数式の中にある時

選択範囲のドラッグ中

選択範囲のコピー先指定

右ボタンを使った選択範囲のコピー,または,ドラッグ

画像の移動

画像のリサイズ

ハイパーテキストリンクの上

SWPとSW は数式処理計算の実行中,数式エンジンのポインタを表示します.

マニュアルではウィンドウズの標準的な用語を使ってマウスの操作方法を示します.マウスボタ ンのデフォルト設定を変更すると,マニュアルの解説通りには動作しません.

• マウスを目的の位置に移動することをポイントと言います.

• マウスを目的の位置に移動し,左右どちらかのボタンを素早く一回押し,離すことをクリッ

クと言います.

• マウスを目的の位置に移動し,左右どちらかのボタンを素早くニ回,連続して押すことをダ

ブルクリックと言います.

• マウスを目的の位置に移動し,左ボタンを押しながら,選択した範囲を移動して離すことを

ドラッグと言います.

一般のウィンドウズアプリケーションの場合と同じく,マウスの右ボタンをクリックしてコンテ

キストメニューを表示させることができます. また,コンテキストメニューキー を押して

(25)

1.6

ヘルプ情報の取得

プログラムをインストールすると同時に,サンプルファイルがインストールされます. これを利

用すると操作方法を効果的に学習することができます. プログラムの操作に関してよく分からない

ことがある場合は,オンラインヘルプや,数学と科学に関するリファレンスライブラリを利用しま す. インターネットに接続可能な場合はウェッブサイトで必要な情報を探します. それでも欲しい 情報が見つからない時はテクニカルサポートに連絡してください. 技術的な情報や,関連する最新 の情報を得ることができます.

http://www.lightstone.co.jp/

1.6.1 SW

の操作方法を習得する

プログラムの操作方法は簡単ですから,しばらく使う間に自然と理解できます. プログラムを起 動し,文章を入力し,数式を入力します. そして文書のプレビューと印刷を行ないます. 操作画面 で利用できる機能に関する詳細は第2章“操作画面の基本操作”を参照してください. また,ス テップ毎に操作方法を解説している個所では必ず自分でも練習してみましょう. 操作を行う間に, 複雑な文書の作成,様々な数式の入力方法,数式処理の実行方法,普通の印刷とタイプセット印刷 の利用方法などが理解できます.

◮基本的な操作方法を学ぶ

1. ヘルプメニューから目次を選択します. 2. Learn the Basicsを選択します. 3. 目的の項目を選択します.

• “Before You Start”では記述方法,専門用語,基本操作が解説されています

• “Creating a Simple Document”には基本的なアーティクルの作成方法が解説されて

います.

• “Printing and Typesetting”には2通りの文書作成方法が解説されています.

• “Creating an Advanced Document”にはSWP やSW を使ったやや複雑な文書の

作成と,そのタイプセッティングについて解説されてます. この項目には凡そ90分位 の時間がかかります. 文書の論理デザインに焦点をあて,タイトル,セクション名,定理 などの作成方法について解説します. 文章中に数式と文字を交互に入力する方法につい ても学習します.

• “Creating Mathematics”では数式の作成方法を数多く練習します. この例題ではス

テップ毎に数式の作成方法を細かく,キーボードとマウスの両方で作成する方法を示し ます.

(26)

16 第1章 バージョン5の新機能

1.6.2

オンラインヘルプ

操作方法や機能に関する情報はオンラインヘルプで簡単に探すことができます. アプリケーショ ンを中断させることなく,ヘルプによる検索で,すべてのコマンドや操作方法,数値演算,代数演 算,プロットの作成などに関する情報を取得できます. また, TEX, LATEX, LATEX パッケージやそ れらに関連する情報が用意されています. SWP やSNB で開いたオンラインヘルプの画面を保存 すれば,そのファイル中で例題を使って実際に数式処理の練習を行なえます. また,付属プログラ ムであるStyle EditorとDocument Managerにも独自のヘルプが用意されていますので,ご利 用ください.

◮ヘルプを参照する場合はヘルプメニューを利用します

プログラム項目 内容

目次 オンライン情報の目次

検索 ヘルプ項目の検索

索引 オンラインの索引情報へのアクセス( General Information, Computing Techniques, the Reference Library) Mackichan Software社 Mackichan Software社のウェッブサイトへのリンク

のウェブサイト を開きます

登録 プログラムの登録とライセンスファイルの取得

機能の確認 利用可能な機能の一覧とインストールされているプログ

ラムのシリアル番号を変更できます

ライセンス情報 プログラムのライセンスファイルの取得方法を表示します

バージョン情報 プログラムのバージョン情報を表示します

◮F1キーを押すとヘルプの目次が表示されます.

1.6.3

技術的な追加情報の取得

プログラムには技術的な追加情報が含まれていますので,必ず参照してください. プログラムを 使って次に示す文書を開く事ができます.

• Help\general フォルダに50techref.tex という文書があります. バージョン5の機能に

関する技術情報が含まれています.

• PlayフォルダにはSWPとSNBの数式処理機能を確認するためのサンプルファイルが用

意されています.

• SWSamplesフォルダには次のファイルが用意されています.

– SWPとSW でLATEXを利用するためのサンプル文書

– プログラムと共に提供されるオプション,パッケージ,その他のTEX関連アイテムに

関する記述およびリンク情報を含むOptionsPackagesLaTeX.tex

– プログラムと共にインストールされるBibTEXスタイルの一覧および関連事項の記述

されているBibTeXBibliographyStyles.tex

(27)

ます.

1.6.4

テクニカルサポートを利用する

マニュアルやオンラインヘルプに必要な情報が記載されていない時は,次のサイトからサポート 情報をごらんください.

http://www.lightstone.co.jp/

もちろん, Eメール,電話, FAXなどを使って直接お問い合わせくださってもけっこうです. この 場合,トラブルの発生する文書をメール送信していただけると問題の解決に多いに役立ちます.

EメールやFAXでのお問い合わせの場合は,トラブルの内容を具体的に記述してください. 頂

いた情報から問題を再現できなければ問題の解決を図ることができません. 電話による問い合わせ

の場合はプログラムを起動した状態でご連絡ください. 次に示す情報は,必ず必要になりますので 予めご用意ください.

• プログラムの製品名.

• プログラムのバージョン(ヘルプ/バージョン情報).

• プログラムのシリアル番号(ヘルプ/機能の確認).

• ウィンドウズのバージョン.

• PC名とネットワークカード名.

• トラブルの内容と発生するタイミング.

• 表示されるエラーメッセージ.

◮テクニカルサポートの連絡先

• 電話によるサポートの受付時間は午前10時から午後5時まで

Eメール: swp@lightstone.co.jp

FAX: (03) 5670-0311 TEL: (03) 5670-0302

1.6.5

最新情報

プ ロ グ ラ ム に 関 す る 最 新 の 情 報 は ウ ェ ブ サ イ ト で ご 覧 く だ さ い. ウ ェ ブ サ イ ト に はTEX や LATEX に 関 連 す る サ イ ト の リ ン ク も 用 意 さ れ て い ま す. デ ィ ス カ ッ シ ョ ン フ ォ ー ラ ム や メ ー

リ ン ン グ リ ス ト な ど へ も 参 加 で き, 便 利 な 技 術 情 報 な ど も 用 意 さ れ て い ま す. ウ ェ ブ サ イ ト は

(28)
(29)

2

操作画面の基本操作

プログラムの操作はすべて次の操作画面で行います. 本章ではメニュー,ダイアログボックス, タブシート,ツールバーの使い方など,プログラムの最も基本的な操作方法について説明します. まずプログラムを起動して操作画面を表示します.

◮プログラムを起動する

• プログラムグループからインストールしたプログラムのアイコンをダブルクリックします.

または

(30)

20 第2章 操作画面の基本操作

メニューバーは画面上部,ステータスバーは下部,その他のツールバーは画面内にそれぞれ表示さ れます. ツールバーの形や配置はプログラムによって多少異なる場合があります. マウスポインタ をボタン上に移動させて,少しの間静止させるとボタンの機能が小さな窓の中に表示されます. こ れをツールチップと呼びます. 文書画面内で点滅するカーソルは文字の入力を始める箇所や,コマ ンドが適用される箇所を示しています.

プログラムのコマンドは操作画面で表示されているメニュー,ボタン,リスト,または,キーボー ドから入力します. コマンドの中には選択するとダイアログボックスが表示され,そこから目的の オプションを選択して入力するものもあります.

2.1

メニューについて

(31)

メニュー コマンドの主な機能

ファイル 既存のファイルを開く,閉じる,新規保存,ファイルの

インポートとエクスポート,レイアウト,印刷,普通の プレビュー,プログラムの終了

編集 編集,削除,移動,文字や数式のプロパティの変更,

直前に削除した部分の復元

挿入 数式オブジェクトの入力,タイプセットオブジェクト,

マーカー,ハイパーテキストリンク,ノート,自動計 算式の追加

表示 操作画面内の表示方法を変更する

ジャンプ 文書内の移動,履歴の表示

タグ タグを付ける,タグ付き文字の色変更,ファンクション

キーへのタグの割付け

タイプセット LATEXタイプセッティングによる文書のコンパイル, プレビュー,印刷, LATEXパッケージの操作と設定

ツール ユーザ設定,システム設定,ツールへのアクセス,

スペルチェック,自動置換の設定,ジャンプの実行

数式処理 数式処理の実行

ウィンドウ 操作画面の表示設定

ヘルプ オンラインヘルプ,ウェブサイトへのアクセス,

システムの登録,システム情報の取得

矢印が付いているコマンドを選択するとそのコマンドの詳細一覧が表示されます. その中から,

さらに目的のオプションを選択します.ドットが付いているコマンドを選択するとダイアログボッ

クスが表示されますので,その中から目的のオプションを選択します. コマンドの中にはある特定 の状況でないと利用できないものがあります. 例えば,直前に文字などを削除していない時は,編 集メニューの元に戻すコマンドは使えません. コマンドが使えないときは,そのコマンドが灰色 でメニュー上に表示されます.

様々なウィンドウズのアプリケーションと同様に,マウスまたはキーボードを使ってメニュー, ダイアログボックス,リストからコマンド等の選択や入力を行います. 付録Cの“バージョン5の コマンド”にv5のコマンドの一覧が用意されています.

◮マウスでコマンドを選択する

1. マウスのポインタを目的のメニューに移動して左ボタンをクリックします.

2. 利用可能なコマンドの一覧が表示されます.ポインタで目的のコマンドを左ボタンでクリッ

クします.

◮キーボードでコマンドを選択する

1. altキーを押します.

2. 目的のメニューの下線が付いている文字を入力します.

(32)

22 第2章 操作画面の基本操作

左右の矢印キーで目的のメニューのコマンドを選択してenterキーを押します.

3. コマンドの下線の文字をタイプします. コマンドの中には同じ下線の文字を持つ場合があり

ます. その場合は繰り返し,その文字を押して目的のコマンドを反転表示させ,enterキー を押します.

または

上下の矢印キーでコマンドを選択し,enterキーを押します. ◮メニューをキャンセルする

• 画面中の適当な箇所をマウスでクリックすると,メニューの選択は解除されます.

または

• escキーを二度押すとメニューの選択は解除されます.

escキーを一度押すとメニューの選択が解除され,もう一度押すと,メニューバーのアク

ティブな状態が解除されます.

2.2

ダイアログボックスについて

ダイアログボックスはコマンドに様々な調整機能を追加するための画面です.ダイアログボック スでは,ボタンを押す,一覧から選択する,ボックスをチェックする,文書や数式を入力する等,い ろいろな方法で追加機能を設定します.

黒く表示された項目は,現在そのオプションが利用可能であることを表し,灰色の項目は利用で きない事を示しています. いくつかのダイアログボックスでは挿入場所を,点滅するカーソルで表 示します. あるいは点線のボックスで入力箇所を表すこともあります.

ダイアログボックスに文字を入力する方法は通常の場合と同じで,キーボードから文字をタイプ したり,また編集コマンドを使います. さらにダイアログボックスへの文字,数式,タグの入力には コマンド,ボタン,ポップアップリストが使えます. ダイアログボックス内ではタブやenterキー の働きは通常と異なります. また,キーボードショートカットはメニューではなくダイアログボッ クス内の項目に適用されます.

ダイアログボックスにはいくつかのタブシートが用意されている場合もあります. その場合は,

目的のタブシートを選択して必要な設定を行ないます. 設定方法はタブシートの付いていないダイ

(33)
(34)

24 第2章 操作画面の基本操作

内容 キー

入力個所を次の項目に移動 tabまたは 矢印キー*

入力個所を前の項目に移動 shift + tab

入力個所を項目内の次のオプションに移動 矢印

入力個所を目的のコマンドに直接移動 alt +コマンドの下線が付いている文字

ドロップダウンリストの表示 alt + リストの下線が付いている文字の後F4

リストから選択 上下矢印の後,alt + 下矢印でリストを閉じる

リストを閉じる alt + 下矢印

入力する数字の増減 上下矢印

ボックスのチェックマークの入れ外し スペースバー

範囲の開始値 ctrl + home

範囲の終了値 ctrl + end

違うタブシートへの移動 ctrl + tabまたはtabで現在のタブシート名

まで移動して,左右どちらかの矢印

OKを選択 tab でOKまで移動後enter

キャンセルを選択 escまたは

tab でキャンセルまで移動後enter *ダイアログボックス内で数式を入力する場合,テンプレート内のカーソル

の移動にはtab キーではなく矢印キーを使います. tabキーを使うと入力 箇所はダイアログボックス内の次の項目に移ってしまいます.

◮リストから選択する

1. リストをスクロールするか,リストボックスの右側の矢印をクリックして,リスト項目を表

示します.

2. 目的の項目を選びます.

ダイアログボックス内のOKまたはキャンセルボタンをクリックして選択を完了します. OK やキャンセルの代わりに開く,閉じる,または,保存と表示される事もあります.タブシート付きの 場合, OKかキャンセルボタンを押すことによって,現在,表示されているタブシートだけでなく,

ダイアログボックス内のすべてのタブシートのそれまでの設定が有効になるか,あるいはキャンセ

ルされます.

◮ダイアログボックス内での設定を終了する

• OKボタンを押すと,それまでのダイアログボックス内での設定がすべて有効になり,文書

作成モードに戻ります.

• キャンセルボタンを押すと,それまでのダイアログボックス内での設定がすべてキャンセル

(35)

2.3

ツールバーについて

プログラムを起動すると画面に一連のツールバーが表れます. 目的に応じて画面上に表示する

ツールバーの数や種類を変更します. ツールバーの表示は,表示メニューのツールバーコマンドで 設定します. 自分の利用しやすい場所にツールバーを配置して操作環境を整えます. 操作画面の環 境を整える方法は第13章“プログラムのカスタマイズ”を参照してください.

◮ツールバーを表示する

1. 表示メニューからツールバーを選択します.

2. ダイアログボックスから目的のツールバーをチェックし,表示しないツールバーについては

チェックを外します. 3. 閉じるボタンを選択します.

ツールバーのボタンはファイル,編集,挿入,ツール,ジャンプ,タグ,数式処理,タイプセットの コマンドと実体は同じです. ツールバーの上にマウスを移動すると,その機能がツールチップとし て表示されます. 画面下のステータスバーには機能が詳細に表示されます. ボタンコマンドに該当 するコマンドの一覧は付録A “ツールバーとメニューコマンド”を参照してください.

◮ツールバーのボタンを選択する

• マウスでツールバーボタンをクリックします.

ハッキリと黒で表示されるコマンドは,それが利用可能であることを示し,灰色のコマンドは利用 できない事を示します.

2.3.1

標準ツールバー

標準ツールバーを使ってファイル,編集,挿入,表示,ツールメニューの一部のコマンドを実行でき ます. ネットへアクセスするボタンを利用すると,ネットワークやインターネット上の文書にアク セスできます. さらに標準ツールバーの中には数式と文字の切替ボタンもあります. 標準ツール バーのプレビューと印刷ボタンはファイルメニューのプレビューと印刷コマンドと同様の働きを

します. すなわち操作画面への出力方法と同じソフトウェアルーチンにより文書がプレビュー,ま たは,印刷され,タイプセットは実行されません. したがってSWP やSW のタイプセットツー ルバーのコマンドとは違い, LATEX は使用されません.

参照

関連したドキュメント

scientific Rep・rt・n the Investigati・ns・f the Imperial Cancer Research F・1923 Ref,(癌第十九年第二冊)。  19)金子・島.中村,一側兎耳「タ

This device has been designed to comply with applicable requirements for exposure to radio waves, based on scientific guidelines that include margins intended to assure the safety

“top cited” papers of an author and to take their number as a measure of his/her publications impact which is confirmed a posteriori by the results in [59]. 11 From this point of

The mathematical and cultural work of the Romanian geometer Gheorghe Tzitzeica is a great one, because of its importance, its originality but also due to its dimensions: more than

気候変動対策 詳細は P22 知的財産活動 詳細は P32 財務戦略 詳細は P13–14. 基礎研究の強化

In particular, we show that the q-heat polynomials and the q-associated functions are closely related to the discrete q-Hermite I polynomials and the discrete q-Hermite II

This work was supported by the Open Fund (PLN1003) of State Key Laboratory of Oil and Gas Reservoir Geology and Exploitation (Southwest Petroleum University), the Scientific

Marco Donatelli, University of Insubria Ronny Ramlau, Johan Kepler University Lothar Reichel, Kent State University Giuseppe Rodriguez, University of Cagliari Special volume